先天的な理由を除けば、現在多汗症に悩まされている人の多くの原因 は、自律神経失調症に見られるような自律神経の異常と言われています。
そこで、ここでは、自律神経と多汗症の関係についてみていきたいと 思います。
では、順を追って説明したいと思います。
【多汗症と自律神経】
多汗症の原因になりやすい自律神経の異常は、実は多汗症だけでなく 様々な身体の変調を招く原因となっており、ストレスや運動不足、過 労などがその代表的な誘因として挙げられます。
では、自律神経の異常とはどういった状態を指すのでしょうか?
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなっており、それぞれが 大切な役割を果たしています。
ところが、それがストレスや運動不足、過労などが誘因となり、その2 つの神経のバランスを崩してしまうことがあります。これがまさに自律 神経の異常という状況です。現代人の多くが程度の差はあるものの、何 らかの形で自律神経のバランスを崩しているといっても過言ではないで しょう。
そして、多汗症と自律神経の異常の関係ですが、簡単に言ってしまいます と交感神経が「過敏に」働き、副交感神経が上手く機能していないという 状況です。
交感神経が過敏に働いているということは、言い換えれば、神経が「常に 緊張」を感じているような状況で、身体がそうした「異常」に対応するた めに反応し、表れている症状の一つが「多汗症」というわけです。
多汗症ではない人でも一時的に緊張すると、手に汗をかいたいりしますが、 多汗症の人は、常に交感神経が過敏に働き、そしてほぼ日常的に多くの汗 をかくという状況が続いていると言えます。
多汗症の汗は、わきがの原因となっているアポクリン汗腺とは別のエクリ ン汗腺から分泌される汗で、この発汗の調節を行っているのは交感神経で あることから、多汗症は構造的にまさに自律神経の影響を受けやすい症状 であると言えます。