多汗症対策に有酸素運動



多汗症治療は、全身多汗症・局所多汗症に関わらず、そのほとんどで 対症療法が中心であり、また残念ながらその治療も誰もが効果を十分 に期待できるわけではないというのが現状です。

そこで、そうした治療とは別に、抑制効果を期待できる多汗症対策 として「有酸素運動」を紹介したいと思います。

なお、前もって説明しておきますが、この有酸素運動の効果を期待 できるのは、自律神経の正常化ですから、その他の原因による多汗症 の場合は、効果が期待できるかどうかは分かりません。

【有酸素運動とは?】

有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどが分かりやすい例として 知られていいる運動で、酸素を消費し充分な呼吸を確保しながらできる運 動のことを指しています。

有酸素運動は、ダイエットなどで効果があると言われているように、体内 の糖代謝、脂肪代謝を改善する効果があり、生活習慣病の予防、治療に役 立つとされています。

【有酸素運動と多汗症】

では、有酸素運動が多汗症にどういった効果を与えているのでしょうか?

自律神経の異常が原因で起こっている多汗症は、多汗症と自律神経の関係 についての箇所でも説明したとおり、慢性的に交感神経が過敏に働いている 状態です。

つまり、言い方をかえれば、本来、自律神経のバランスを保つ役目を果たし ている副交感神経(交感神経の働きを調節し、緊張感を和らげる役割を果たし ています)が上手く機能していないということになります。

そこで、副交感神経の機能を向上させるために効果的な有酸素運動の登場と いうわけです。

有酸素運動は、体内の糖代謝、脂肪代謝を改善するほかに、呼吸器系の機能強化 や心肺機能の強化、血圧低下など実に様々な効果が得られ、さらに最も多汗症に 効果が期待される「リラックス」効果も得られます。

なぜ、リラックス効果が多汗症に効果を発揮するかと言いますと、心身のリラッ クスは、副交感神経の機能強化に役立つと言われているからに他なりません。

つまり、有酸素運動をすることにより、基礎体力をつけ、さらに心身がリラック スすることで、副交感神経の機能を向上させて、多汗症の原因となっている交感 神経の働きを調節することができる可能性があるということです。

少し、回りくどい説明になってしまいましたが、有酸素運動を行い、自律神経を 正常に機能させることで、多汗症改善の効果が期待できるということはお分かり 頂けたのではないかと思います。